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☆ 新着情報 ☆

テーマセッション「農作業機の電動化・自動化を考える」が開催されました
2023-09-25
令和5年9月21日(木)14時より,とかちプラザ(帯広市)視聴覚室において『テーマセッション2023農作業機械の電動化・自動化を考える』が開催されました。農作業機の自動化を進めるにあたり,駆動,制御に必要となる油圧と電動技術の現状への理解を進め,将来を展望することを目的に開催されたセッションは一般社団法人農業食料工学会北海道ブロック(北海道農業機械学会HAMS) の主催で,北農工が後援しました。
敢えて手元資料なしで行われ,道内から遠くは斜里,網走から生産者,北農工会員を含む農機メーカ,研究機関など48名が参加し,講演者の発表に集中して臨み,理解を深めました。
●(株)ダイナックス 齋藤卓 氏は農業機械の電動化として国内大手メーカのトラクタ電動化の動向を解説し,電動モータへのニーズは高トルク・高出力,防水・振動耐久性,国内調達,少量生産への対応。コストの相場は1kW=1万円(200~400個/年)。従来油圧モータを使用していた駆動系に対して電動モータへの置換が進んでいるが,トラクタ自体の電動化が進まないと作業機電動化の進度は遅いと指摘されました。
●続いて (株)ダイナックスの高井一光 氏は市場に流通する小型で高効率な永久磁石同期モータと油圧モータの重量当たり出力とトルクの比較に見る油圧モータの優位性を示した上で,電動モータにおける永久磁石同期モータの優位点,アキシャルギャップモータであるダイナック製インホイールモータのメリットや発電機への応用などの展望を示されました。
●(株)マツイ 坂野恒久 氏は油圧モータの特性を比較したうえで,作業機の動力源がトラクタに依存している現状では,農作業に必要な大きなエネルギーは,PTOと油圧から供給せざるを得ず,大容量の電気を供給しようとすれば,PTOや油圧を使用して発電するか,別に発電機から供給する必要があり,課題はバッテリーと指摘されました。油圧アクチュエータの利としてコンパクトで大出力,回転速度変更が簡単 ,防水性,外力による破損保護のしやすさなどがあげられ,現在のトラクタでは軽負荷作業と制御系への電気供給量止まりで,今後は作業機側にどの程度電気供給が必要となるか見極めることが大切。今後の油圧機器には高圧化により更なるコンパクト化,更なる効率化,電子機器を搭載した製品によるシステムのコストダウンとアクチュエータ動作の精度向上が必要と締めくくられました。
●コーヒーブレイクを挟んで東洋農機(株) 船引開発本部長 とサークル機工(株) 伊藤開発部長からそれぞれ,ポテトハーベスタ ,ビート移植機の自動化の経緯と電動化に向けての展望について紹介されました。


(株)マツイ 坂野氏
東洋農機(株) 船引氏
サークル機工(株) 伊藤氏

一般社団法人
北海道農業機械工業会

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TEL.011-251-7743
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 <主な事業>

1.農業機械の生産、流通及び利活用に関すること

2.農業機械等の開発、改良に関すること

3.農業機械等の普及並びに国内外における市場拡大に関すること

4.農作業の安全等に関すること

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