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9月12日,学会テーマセッションが開催されました
2024-09-13
注目
令和6年9月12日(木)10時より帯広市とかちプラザにおいて一般社団法人農業食料工学会北海道ブロック主催のテーマセッション2024『農業機械の安全(設計製造)』が開催されました。農機メーカー開発・設計関係者など21名が聴講しました。
冒頭、竹中北海道ブロック長(北海道農業機械工業会専務理事)から、北海道では農業関係の産官学が力を合わせて農作業事故防止運動を行っているものの事故件数はさほど減少していない。農業者側からの対策や意識向上に重点が置かれていたが,他産業の例を倣って,そもそも事故やケガの起こりにくい製品つくり,事故の起こりにくい製造環境つくりに焦点を絞った安全教育,人材作りが不可欠であり、他産業で前提とされる機械安全と作業者から見た安全で使いやすい製品つくりの理解を深める端緒としたいと趣旨説明があり ました。
講演1では労働安全衛生総合研究所新技術安全研究グループ齋藤 剛部長からISO2100(JIS B9700)の機械類の安全性、安全設計のための一般原則、設計・製造技術者の認識すべき機械のリスクアセスメントとリスク低減の一般原則について概説を受けました。
メーカーの皆さんからは機械安全に関する世界標準の基本的な考え方を再認識できた。PLラベルについて安全設計ができずに残ったリスクへの注意を促すという本意を認識できた。大きな勘違いをしていた。など「基本に立ち返ることができた。」と高い評価をいただきました。
講演2では農研機構農業機械研究部門システム安全工学研究領域・協調安全システムグループの菊池 豊グループ長から作業者の身になって考える安全で使いやすい機械作りのヒントとして年齢と性別による体格、身体能力の違いによる作業の難易、ユニバーサルデザインについて説明を受けました。講演後には実際に70歳相当の身体能力に制限を行う装具の体感を行いました。